独白集

今は主にエッセイを書いています。

2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧

永遠のさよならの前に

その瞬間はあっという間 過ぎ去って行くのを知っていながら 何もできずにいたんだ 「それは永遠」 GRAPEVINE 温かな空気がほのかに残る夕暮れ時、仕事を終えた帰り道、泣きたい気分でGRAPEVINEを聴いていた。保育園の花壇にはチューリップやパンジーが咲き誇…

他者は幻

子どもの頃、私はよくこんな空想をした。友人や家族、道ですれ違う人たち、すべては幻である、と。 他者が存在していると信じ切ることができなかった。未だに確信を持てずにいる。だって、証拠なんてどこにもない。 自分が存在していることは、なんとなく信…