独白集

今は主にエッセイを書いています。

この苦しみに名前をつけて

最近Xで、自称鬱な人たちが叩かれていた。病院に行かずとも社会生活を送れているのにファッション感覚で鬱とか言うな、言い訳するななどと書かれており、胸が痛んだ。 私は鬱ではないけれど、自称不安障害である。会議で人前で話す時や、「少し仲良くなって…

私は音楽でキマることができる

音楽が好きで、好きすぎるこの気持ちをどうすればいいのか分からない。久しぶりに夜に1人でゆっくり音楽に浸っていたら、愛が溢れ出す感じがした。完全にキマっている。よく薬物を使えば音楽がすごく綺麗に聞こえるとか、作曲のインスピレーションが湧くと…

若者の反抗的な視線は美しい

最近、変身願望というのか、「グレたい」欲のようなものがある。今に始まったことではなく、大学生の頃も髪を明るく染めたり煙草を吸ったり、ロックミュージックに傾倒したりしていた時期があって、あの頃の私もまあまあグレていた。社会人になり、真面目に…

毒親育ちのサバイバル その1

東京近郊に住む両親の存在を華麗にスルーして、東京の友人に会いに行く旅の計画を立てた。出発の数日前に両親から激怒される悪夢を見て、うなされて寝不足、元々引いていた風邪が悪化して高熱を繰り返し、旅行は断念した。悔しい。また親に人生を邪魔された…

無意味な生、目的のない空間

東京から地方に移り住んで早7年、地方の中心部からより田舎へと転居してもうすぐ半年になる。子どもを保育園へと送る道沿いには川が流れており、大きな流れから小さな流れへと変化する中で多種多様な生き物が顔を出す。少し前にたくさん生まれたザリガニの…

常識について

昔からどこかずれていて、友達の輪の中にいると会話についていけず、結果浮いてしまうタイプの私であるが、社会人10年目がそろそろ視野に入ってくる今日この頃、なんとか人間のフリをしてそつなく会話をこなすこともできるようになってきた。それでも未だ…

ジョハリの窓から

「人間には、自己表現に生きるタイプの人間と、他人の役に立とうと行動するタイプの人間がいるが、君は後者じゃないのか。」と、最近夫に言われて内心憤慨した。私はずっと芸術を愛してきたし、自分の表現するものを大切にして生きてきた。他人のために、生…

「ルックバック」藤野の背中を押したもの

この頃あまりにも映画を観ていないことに気づいて、1時間以内で鑑賞できるということで「ルックバック」を観た。原作は「チェンソーマン」の藤本タツキ先生で、話題になっていた頃にスマホでささっと読んで、解釈に頭を悩ませてそっと画面を閉じた記憶だけが…

見返りについて

いつの間にか、見返りを求めるようになっていた。私は、こんなに悩んで、苦しんで、あなたに尽くしたのに、どうしてあなたはそれに応えてくれないのか。そう感じることが増えた。だけど、私の行為は、例えば「出産した人にはお祝いを贈る」だとか、「旅行に…

死と幸福についての独り言

家の近くで他人が死んだ。避けようがない事故だった。テレビに映った風景を見て、私は幼い息子に「ねえ、うちの近くが映っているよ」と言おうとして口をつぐんだ。家の近くで他人が死んだという事実を、幼な子にうまく伝えられる自信がなかった。 息子は最近…

永遠のさよならの前に

その瞬間はあっという間 過ぎ去って行くのを知っていながら 何もできずにいたんだ 「それは永遠」 GRAPEVINE 温かな空気がほのかに残る夕暮れ時、仕事を終えた帰り道、泣きたい気分でGRAPEVINEを聴いていた。保育園の花壇にはチューリップやパンジーが咲き誇…

他者は幻

子どもの頃、私はよくこんな空想をした。友人や家族、道ですれ違う人たち、すべては幻である、と。 他者が存在していると信じ切ることができなかった。未だに確信を持てずにいる。だって、証拠なんてどこにもない。 自分が存在していることは、なんとなく信…

野良猫のように生きるということ

永遠に零れ落ちる砂を眺め続けているような、虚しい気持ちから逃れられないまま、書きかけの小説を何度も何度も推敲した。2万字の世界を支配するための器量が足りず、ストーリーは矛盾をはらみ、登場人物は余計なことを喋り、哲学的な言い回しは悪臭を放っ…

「ふつう」を捨てる

「30になって心境の変化はあった?」と聞かれた時、微酔いで「恥ずかしながら、今更人付き合いって大切だなと思うようになったよ。」と即答した自分がいた。学生の頃の私だったらあり得ない発言だ。他人からの評価ばかり気にしていたあの頃の私にとって、人…

無意味な散歩

気分が塞ぎこんでゆく時のあのモヤモヤとした脳味噌の感覚を表現するだけの言葉が足りない。 偏狭な視界のせいで大切なものをひとつひとつ見過ごしてゆく。どんな刺激も届かない。辛うじて心に浸透してゆく特定の音楽を聴きながら目蓋を閉じる。何も見たくな…

「いい子にしていてね」

最近、息子の瞬きが多い。もしも音が鳴るなら、パチパチ、という可愛らしい音ではなく、ギュッ、という痛々しい音がすると思う。両目をつぶるのと同時に、口元がギュッと上がるのだ。 チックじゃないかと疑っている。チック、とは自分の意思とは関係なく体の…

眠りについて

眠りに悩まされる人生だ、とつくづく思う。この頃は、若い頃の睡眠不足を埋め合わせるように、長く長く眠る日々が続いている。眠れないのも、眠りすぎてしまうのも、困ったものだ。 昔は眠るのが苦手だった。寝つくのに時間がかかったし、夢の中でも嫌な思い…

死と生について

子どもの頃、死ぬことが怖くてよく泣いていた。このトンネルを抜けたら、事故に巻き込まれて死ぬのではないか。眠っている間に大きな地震が起きて、明日の朝には死んでいるのではないか。いつもそんなことを想像していた。しかし「その時」は今日まで来なか…

ある日のさよなら

10年ほど前に嫌な別れ方をした人からもらったものを捨てた。 正確に言えば貸してもらったのだが、返す前に相手から連絡手段を完全に断たれたので手元に残ってしまったものだった。これも俗に言う「借りパク」にあたるのだろうか。 傷つけられた悲しみと、…

泡だらけの日々

私はムダが嫌いだ。時間をムダにすることも、お金をムダにすることも不愉快だ。そしてそんな自分の性格を情けなく思っている。 サンクコスト、という言葉がある。すでに費やしてしまったお金や時間、労力などを惜しんで、やめるにやめられなくなる現象のこと…

教え育むことについて

保活、という言葉を知っているだろうか。 子どもを保育園に入れるための活動、略して「保活」である。私は自分が子を持つまで知らなかった。 人口の多い都会に暮らす親たちは、保育園の「椅子取りゲーム」に勝利すべく必死に情報戦を繰り広げている。近年は…

何にもできない君が好き

2015年6月1日 「私を認めてほしい」という気持ちと、「私を愛してほしい」という気持ちとの違いについてよく考える。 前者は他人より優れていること――美しいこと、能力の高いこと、善い人間であること――の証明を欲する感情で、彼らの頭の中には1本の直線…

腐った日記帳

2015年5月15日 「考え事を言葉にしていると、ときどき自分が酷く冷たく歪んだ人間に思えてくる。 愛し愛される恋人同士の閉じた世界や、賑やかで満ち足りた大家族の食卓、やさしさと助け合いにあふれた小さな集団。 それらが遠い遠いところにあるよう…

自死と自傷は罪ですか

2015年12月19日 「リストカットしちゃった」と親友に告白された14歳の私は何と答えるのが正解だったのか、今でも時々考え込む。 22年生きてきて、今まで出会った人の中で、自殺したい、と話してくれた友人がふたり、自傷癖のあった友人が3人ほど。そ…

書かなければならないから書きたいへ

随分前に作ったまま放置していたはてなブログに文章を載せていこうと思った。これまで長い間noteに投稿していたが、それをやめるつもりはない。ただ、はてなブログユーザーの方とも交流したくなったのだ。要は自分の書くものをもっと沢山の人に読んでもらい…